人気ブログランキング | 話題のタグを見る

6分実習完全終了

5月9日(火)

6分実習「Repeat」の試写が学校で。
色々あって、2回流された。
1回目見た時は、久々に見たせいか、普通に楽しんで見た。
2回目は、やはり、色々と気になる所が出てきたなぁ。

試写後、先生や色んな人から、ありがたいお言葉を頂いた。
「素直にテーマを受け入れて書くことが必要」
「小道具の使い方を、もっと丁寧に考える事」
「もっと、サイズ(アップとか)を深く考えて、決める事」
「こういう作品なんだから、もっと色々世界観を決めるべき」
「殴りかかる所あたりからが、詰め込み過ぎな感じ」
「後半戦、カットを割りすぎた?」
「審査官の最後のセリフあたりで、英輔のカットが入ったらよかったのかもしれない」
「階段のシーンが、それまでの描いていた目線から外れて、違和感を感じる」
「階段のシーンの解釈を観客に任せず、しっかりとした世界観を決めて、演出した方がいい」
「砂のカットが、意味不明」
「時間を分断して、映画の技法に酔っている」
「難しい作品になってしまっている。私には分からない」
「当初の狙いである『白い世界』というのが、最終的に『白い部屋』になってる。ちゃんと狙いを通したほうがいい」
「ラストシーン、階段を使わずに、狙いの効果を得られる方法を何故考えなかったのか」
「それぞれのシーン、カットはいいのに、全体的に見ると意味不明」
「劇中映像の内容がとにかく分かりにくい。ちゃんとサイズなり、舞台なりを考えるべき」
「監督になりたいと、この作品を撮りたいは、まったく違う。監督になりたいなら、一人で撮ればいい」
「作品規定時間は守れ。テレビは1秒たりとも、誤差は許されない」
「砂の映像を、もっと分かりやすい物にできなかったのか」
「アイディアを、もっと分かりやすく、観客に伝わるように、もっともっと考えないといけない」
「狙いやアイディアは分かるが、それが観客に伝わるか疑問である。どうやったら、そのアイディアを一番観客に伝わるようにできるのか、しっかりと考えろ」
「まだ勉強中の身なんだから、カメラマンとの意志疎通をしっかりと。自分でサイズを確認しな」
「そのシーンのイメージに合うアングル、サイズなのか?」
「狙い、イメージを作品全体に浸透させないと」
「見事完成しました」

などなど。これはごく一部だし、試写後に言われた事だけ。
それ以前には、もっと膨大に色々言われた。
しかし、それは、とても勉強になってありがたいことだ。

準備~撮影にかけては、製作部、演出部、美術部、撮照部、録音部さんなどなどがとても協力してくれたし、
編集では、編集部さんに悪い所をいっぱい直してもらったし、すばらしい合成を……
MAでは、録音部さんが味方になってくれたし、本当に良いSEを付けてもらった。
そして、なにより、脚本家さんにはイメージが決まってない中の本直しでご苦労をかけてしまった……。
美術さんには、申し訳ない事をしたし……。

実際、今回の撮影で思ったのは、監督は何もしていないと。
全て、どこかしらの部署に頼っている。
なんか、歌とかの指揮者みたいな感じ? いなくても、できちゃうんじゃないかみたいな。
そんな自虐的な事を書いてもしょうがないのだけれども、
監督にとって、一番大事なのは、「判断すること」ともう一つ「イメージを持つこと」ですわ。
判断する材料は、その「イメージ」なんだから、、、。
そして、「イメージ」が無い監督は、本当に「いなくても良い存在」になってしまう。
「いなくてはならない」と思われるような監督になりたいものだ。

MA完成で、終わりかな~と思ってた6分実習だけど、今日の試写で色んな考えが生まれた。
とても勉強になったな。本当に。

多摩川ありがとう。

しかし!本当にこれで一段落。
これを糧にして、これからもがんばろうっと。
また次の作品を目指して・・・

ありがとうございました。

by genn1224 | 2006-05-09 18:52 | 日記