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迫ってくる

9月29日(金)

朝。フィルム8分実習、VTR10分実習の試写会。

フィルム8分は、「エレベーター」というちょっとコメディタッチの作品と、
「悪徳」という、独特の世界観の作品。

「エレベーター」は、おもしろい。監督がコメディに対してしっかりした世界観を持っている事がよく分かる。エレベーターの監督は、今回の卒業制作のA班のほうの監督・脚本を務めている。頑張って欲しい。今回も、ちょっぴりコメディが入るみたいだ。さすが。

「悪徳」は、監督とカメラマンの世界観が全面に出た作品。それと、脚本家も独自の考え方を持った人で、難解の世界なんだけど、画面から伝わってくるイメージはすごい。イメージ力のある監督とはこういう人なのかと、身近で感じられる。失敗した所も多いだろうけど、でも、何か大きい可能性があるような気がする。

VTR10分は、「さよなら、まー君」という、これまた難解な世界観の作品と、
「進め!オデオン」という、学園もの。

「さよなら、まー君」は、「悪徳」と同じ脚本家の作品。監督は別だけど。同じ脚本家の内容でも、監督がどう考えるかで、ここまで違うのかと感じられる。描き方というのは大事だと思う。まー君は、最初の入りがすごくカッコイイ。ラストもカッコイイ。というか、所々にカッコイイ所があって、すごい。ただ、それらが、繋がってないというか、一本の作品としてまとまっていないのが残念。でも、監督が狙った所は、結構良いし、分かる。

「進め!オデオン」は、監督が脚本の内容を進める事だけに注力してしまい、主人公のキャラクターや、最後の盛り上がりに必要な、クラスメイトの感情の流れが見えてこない。音楽付けも、校内放送が物語への集中力を阻害している所があり、色々と考えが足りない部分が多い。そして何よりも、怪獣オブジェを完成させるという目標がありながら、最後の最後まで完成しないという非常に消化不良な部分がある。脚本の芝居部分だけしか見てなくて、世界観という部分やしっかりしたイメージが足りなかった。演出でもっと方針を変えていれば、必ず面白くなった作品だったのに、平凡にしてしまった。脚本家に申し訳ない。
この作品で学んだ事は必ず今後に活かす。絶対に。


先生達の合評もあった。
一部、先生同士のいざこざも。
このデコボコな脚本を「理解した」と言って撮影している事が「理解できない」。という。

色々な事があったが、やっぱりまだまだ、たった2年では観客を納得させられる作品はできなかったみたいだ。
もっと、観客の立場になって作品方針を客観的に見る事。撮影中も、逐一、演出していて見えてくるものを、観客の立場、脚本の内容・流れを考え判断すること。
とにかく、本直しで納得できる脚本にして、その脚本を読み込み、理解し、観客に狙いなどを伝えていく事を考える。そして、伝えるための最善の方法を選び、撮影する。
「お客さんは、スタッフとは違い、脚本を一切読んでいない。そういう人達が見て、おもしろいと思えるように、脚本の内容が通じるようにしないといけない」という。。。。


その後、卒業制作準備。

演出部打ち合わせ。今週1週間は、本当に演出打ち合わせばっかりやっていた。
しかし、とても重要な事。まだまだ素人に近い僕ら学生は、監督の意図をどう具現化するのかどうか、一人で判断できない部分が多いし、せっかくみんなで話せる立場なんだから、色々な意見をぶつけ合い、一番良い物を選び出す。そんな貴重な会議。
そして、その会議結果を助監督陣がそれぞれ吸収し、監督の意図をつかみ、他の部署へ伝達していく。監督が演出に集中し、他の煩わしい事が気にならないように、助監督で決めることは決め、しっかりと準備していかないと・・・・。

午後。メインロケハン。ただし、俺は留守組。
小道具関係の問題や、決定事項の整理など。

その後、色々と話したりしつつ・・・。


明日は手続きの日。住民票やらなんやら。
あと、小道具整理表みたいの作っておくかな。

日曜日はキャンパスガイド(体験入学)手伝い。
その後、B班飲み会だー。


いよいよ明日、インターネットミニドラマ第5弾「灯り」が公開となります。
ライバル作品がいっぱいある日ですが、頑張ります。
21時からげん組ホームページにて公開。よろしく~。

by genn1224 | 2006-09-29 23:58 | 日記